避妊を男性に任せるのはもう終わり!低用量ピルを使う

日本では避妊において男性主体の避妊具の割合が非常に高い特徴があります。
しかし、それだと男性から拒否または乗り気ではない態度を示されてしまった場合、避妊せずに性交をせざるを得ない、または無理やりされてしまう女性は後を絶ちません。
望まない妊娠を避けるためにも、女性主体で行える避妊について知識をつけることも大切です。

女性主体の避妊方法といえば低用量ピルの服用が最も一般的です。
日本ではまだまだ利用割合が低いですが、欧米では実に50%もの女性が低用量ピルを使っているともいわれ、非常に認知度および利用度の高い避妊方法です。

では、具体的に低用量ピルを服用することでどのように避妊が行われるかというと、低用量ピルには女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と類似した働きを持つ成分が配合されています。
女性の体には生理周期があり、卵子の元となる卵胞が成熟する卵胞期、成熟した卵胞が卵巣から排出される排卵期、受精卵が着床しやすく体が変化する黄体期、そして受精卵が着床しなかったとき(妊娠しなかったとき)に子宮内で成熟した子宮内膜が剥がれ落ちる月経期の4つの周期がサイクルしています。
それぞれのサイクルを生み出すのはエストロゲンとプロゲステロンの働きによるものです。
低用量ピルはこの2つのホルモンを服用することで脳が「妊娠した」と思い込み、卵胞の熟成や排卵がストップし、子宮内膜の成熟も起こらず受精卵が着床しづらい環境となるため、結果として妊娠しない体を作り出します。

では、どのように低用量ピルを使用するのかというと、服用方法に特徴があります。
生理周期である28日を1サイクルとして毎日一錠ずつ、できるだけ同じ時間帯に服用します。
毎日一錠ずつ同じ時間帯に飲むだけなので非常にシンプルです。
実際にホルモンが配合されているのは21日分の錠剤です。
生理を起こす7日分は含まれていない21日ワンシートタイプのものと、飲まない日にちが混乱しないよう7日分の偽薬(成分が入っていない錠剤)を含む28日ワンシートタイプがあります。

低用量ピルは生理痛にも生理不順にも効果的

低用量ピルは避妊方法として非常に確実性が高い特徴があり、服用方法を誤らない限り100%近い避妊率を誇ります。
かつては中容量や高容量のピルが使われていたため吐き気が起きるなどの症状が起きることがありましたが、昨今は低用量ピルが主流となっているため、それらの症状も大きく軽減されています。
このように避妊方法としてシンプルで高性能な低用量ピルですが、それ以外の目的としても広く使用されていることをご存知でしょうか。

避妊方法で前述しましたが、低用量ピルにより生理周期をコントロールすることができます。
女性の中には生理周期が安定していない生理不順の人も少なくありませんが、低用量ピルを服用することで生理不順を改善することができます。

また、PMSや酷い生理痛の治療にも低用量ピルが使用されています。
低用量ピルを服用することで子宮内膜の成熟が抑えられるため、酷い生理痛や多量の出血が抑えられるというメリットがあります。
また、子宮内膜症の症状を抑える効果もあることがわかっています。
ただし、低用量ピルにもデメリットはあります。
その一つにはピルを服用することで通常よりも血栓が出来やすい状態になります。
もともと血栓が出来やすい人やそれに対する薬を服用している人、また喫煙者は血栓ができるリスクが高いということで服用はNGとされているため、ピルを服用するには禁煙が必要となります。

また、低用量ピルのデメリットとして、年齢が高くなると注意が必要と言うこともあげられます。
ピルの種類にもよりますが、一部の低用量ピルは35歳以上、一般的には40歳以上の場合は服用NGまたは産婦人科医の診察の上で許可を出してもらう必要があります。
上手に使うことで体調管理や避妊に効果的な低用量ピルなので、用法・用量を守り安全に使うことが大切です。

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